はじめまして、なめろうと申します。
私は訪問リハビリ業務とマネジメント業務を兼任しているPTです。
この立場になって、かれこれ5年以上。その中で気付かされることが色々とあり、その気付かされた色々をここで色々お話させてもらいたいと思っています。
マネジメントしている一介のPTのちょっとした個人的見解ですので、居酒屋で流れているテレビを観る程度のテンションで読んでもらえたら幸いです。
リハビリとマネジメントの共通点
色々の気付き第一弾。
リハビリのときに考えているようなことが、マネジメントで考えるときにも、同じように捉えたり、関わることができるという気付きです。
リハビリ場面とマネジメント場面のケース例を出して説明していきます。
能力も低く、モチベーションが低いケース
ADLもリハビリモチベーションも低い利用者
運動療法を通して、ADL向上を図るよう関わるが、リハビリの受入れも悪く、ADLがなかなか向上しない状況が続いている。
そんな中、孫に「歩けるようになったらおじいちゃんと遊びに行きたい」と言われたことをきっかけに、「お孫さんと遊びに行くためにリハビリ頑張りましょう!」と声掛けし、リハビリ拒否なく運動量を上げることができ、ADLも向上した。
統合と解釈も学生レベルで、業務のミスも多く、仕事の覚えが悪いスタッフ
症例発表をしたり、頻回に業務指導やミスに対するフィードバックする関わりをしているが、仕事に対して後ろ向きで、目立った改善もなく、むしろミスがどんどん多くなる。
そんな中、そのスタッフに彼女ができたことをきっかけに、「彼女を幸せにするために仕事頑張ろう!」と声掛けし、仕事や課題を与えることができ、仕事でのミスや後ろ向きな発言が減った。
ネガティブな面がなかなか改善しないケース
脳卒中による重度な片麻痺利用者
問題となっている麻痺側上下肢へのアプローチをしていたが、改善が見込めないので、非麻痺側のトレーニングや代償的に装具を作成して、ADL向上を図った。
事務業務が苦手だが、勉強に対するモチベーションが高いスタッフ
事務業務に対しては、アプリなどの業務管理ツールを用意し、多少の漏れを許容しつつ、勉強会係という役割を与え、勉強したことをアウトプットできる機会を作ることで、そのスタッフの満足度向上を図った。
頑固な面があり、話が通じにくいケース
環境調整の必要性があるが、提案に対してなかなか受入れてくれいない利用者
環境調整の提案は一旦しないで、雑談などを通じて関係性構築に専念。関係性が構築できたタイミングで環境調整を提案すると、受入れてもらえた。
年齢的に中堅クラスの中途採用されたスタッフ
業務伝達は最低限にし、お酒を飲みに行くなどでコミュニケーションする機会を定期的に設ける。関係性が構築できたタイミングで、指導や新しい仕事課題を与えると、抵抗なく仕事をしてくれた。
さいごに
人間(少なくとも私)は、未経験のことをするとき、漠然と不安になったり、焦ったりして、うまくいかないことがあります。
私がマネジメントする立場になった当初は、マネジメントの教育を受けたことがないし(ほとんどの役職PTさんもそうなんじゃないでしょうか)、未経験のマネジメントに対して、不安感、焦燥感を抱きながらも、“マネジメント”に関する本やyou tubeを通して、勉強をしていました。それで得たことは多少あったのですが、それでも職場で起こっていることをどう捉えてマネジメントすべきか整理できずにモヤモヤしていました。 そんなとき、職場の勉強会でICFについて発表する機会がありました。「病院でも在宅でもICFを活用して全体像を整理することができる」という内容で資料を作っていたのですが、そのときに「マネジメントもリハビリと同じかも?」とふと思い、資料作成そっちのけで、スタッフをリハビリするときと同じように考えてみたところ、割と整理ができモヤモヤ感が少なるという経験をしました。
どんな職種、職場でも、仕事をしていると、未経験の役割を担うことは比較的あるかと思います。 そんなときは、これまで自身が経験したこと(リハビリだけでなく、学生時代の部活動などでも可)と本質的に共通する部分をみつけ、行動することで、未経験なことでもそれなりに対応できると思います。
まだまだ未熟な私ですが、今後も仕事を通して気付いたことなどを記事にしていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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