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上司に気に入られる理学療法士の条件とは2(姿勢・態度)

全理学療法士向け
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こんばんは、卵屋です。

前回の記事(上司に気に入られる理学療法士の条件とは1(能力))からの続き。

今回は上司に気に入られる理学療法士の姿勢や態度について独断と偏見で解説する。

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はじめに

前回、上司に気に入られるための能力について解説したが、では能力が伴っていれば皆上司に気に入られるのかと言うと当然それだけでは気に入られない。

能力はあるのに嫌われている職員はたくさんいる。

どんな態度の理学療法士は嫌われ、逆にどんな態度をしていれば上司に気に入られるのか。

さっそく解説していこう。

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上司に気に入られる態度・姿勢

仕事への情熱

例えば、知識も論理的思考能力もコミュニケーション能力もあるのに、「臨床場面であまり患者に寄り添う姿勢がみられない」、「仕事に対してやる気を感じない」となると上司には気に入られない。

上司は仕事に一所懸命なスタッフを好む。そうじゃないスタッフはあまり良く思わない。

平たく言うなら「ただただお金を稼ぎに来ていますよ」の姿勢がみえると気に食わない。

「仕事にやりがいだなんて…」「いつまで昭和の感覚でいるんだか…」と思う人もいるかもしれない。
昨今の若手がそういう雰囲気に変わりつつあることも理解している。
が、2023年現在においてもまだそういった職員は「上司に気に入られない」のもこれまた事実である。日本全国のリハビリテーション部門長1万人を対象に私自らがアンケートを取ったので間違いない。一人残らず全員口を揃えて「うん、嫌いだよ」と言っていたのだから間違いない。

仕事に対して情熱を注ぐ姿勢や態度を見せることが上司に気に入られるためには必須の条件なのである。

さて、これらは経験年数によって情熱を注ぐポイントが変わる。

1~4年目職員に求められる仕事の情熱

1~4年目までは基本的に「患者さんに必死になること」が求められる。「患者さんのため」に一所懸命になる職員を上司は求めている。

・勉強会や研修会に行き知識・技術を高めようと努力する行動
・患者さんのためにあれこれ悩んで先輩や上司に相談しにいく姿勢
・同期同士で技術を練習している姿

ベタではあるが謙虚に真摯に自分の臨床能力を高めようと努力する態度に上司は好感を抱く。

5年目以上職員に求められる仕事の情熱

いわゆる中堅~ベテラン職員である。

5年目以上になると対患者だけではなく、「組織」に対する情熱も求められるようになる。組織がうまくまわるため、組織が発展するために働く姿勢が求められる。単位取得や言われたことだけを黙々とやっているだけの働き方は卒業しなければならない。

が、5年目になってもまだまだそのスタンスで仕事をする職員は多い。逆に言うと上司の評価はその辺りで差がつく。「自分」や「患者さん」だけじゃなく「組織」に矢印が向いている職員を上司は評価する。

では、ここで言う「組織」に対する情熱とは具体的にどういうものなのか。いくつかあるうちの代表的なものを2つ取り上げると、一つは「後輩を気に掛ける姿勢」、もう一つは「イレギュラーな対応を率先してやる姿勢」がある。

 

1.後輩を気に掛ける姿勢

5年目くらいになると多くの職場では新人や後輩が入職してくる。新人・若手教育は基本的には職場での研修などシステマチックに行われることが多いが、一方で、研修などで教育の大枠は決められていても細かな指導は現場にまかされていることがほとんど。

仕事の手順、理学療法の思考プロセス、知識・技術、マインド…など細部の指導は現場の職員にまかされる。完璧な研修制度をつくることは不可能で、「なんだかんだ」現場の先輩職員の影響を大いに受ける。管理職側も一定の研修制度は作るが、そのあたりは現場のスタッフにゆだねている。「〇〇さんの〇〇を指導してあげてね」などと細かく指示を与えていてはキリがない。

そんな中、5年目以上の職員が距離の近い後輩に対して我関せず、「担当患者さんに一所懸命だから十分でしょ」「単位さえ取っていればいいんでしょ」のスタンスで仕事をされると上司としては困ってしまう。後輩を気にかける仕事っぷりを上司はしっかりと期待している。

ただこの塩梅は少し難しく、「仕事終わりに遅くまで残って新人・若手につきっきり練習する」ようなことを期待している訳ではない。むしろそこまですると「やりすぎ」まである。

例えば、後輩が初めて装具作製に関わる患者さんを担当したときは「装具作ったことないよね?よかったら一緒にやり方確認していこうか?」と声をかけてみたり、
例えば、後輩が看護師にきつい言われ方をしている場面を見かけたら「大丈夫だった?あんな言い方しなくてもいいのにね。」と一声掛けてあげたり、

と、「困ったときの相談役になれているか」、「口は出さないまでも普段からしっかり見ているか」が大事なポイントで、心地の良いおせっかい」ぐらいの距離感を目指すべきである。

自分のことが余裕を持って出来るようになれば、若手や後輩を気にかけてフォローする姿勢をみせると上司に気に入られるだろう。

 

2.イレギュラーな対応を率先してやる姿勢

仕事をしていると毎日のようにイレギュラーな業務が舞い込んでくる。

上司は誰がするか決まっていない仕事を誰がするか割り振らなければならない。が、当然自主的に現場で解決してくれるに越したことはない。上司に報告が行く頃にはすでに分担されていることが理想の流れである。

そこで活躍するのが5年目以上の中堅職員という訳だ。

ではイレギュラーな業務とはどういうものがあるのか、少し整理してみる。大きく分けると以下の3パターンに分かれる。

①重大な判断や責任が伴う業務
例:患者・家族のクレーム対応、師長や医師に緊急で呼び出された、急遽病院会議に呼ばれた…など

これに対しては問答無用で管理職の役割である。

 

②誰でも出来る雑用レベルの業務
例:注文した物品が届いたので取りに来て欲しいと連絡があった…など

古い考えかもしれないが、このあたりは新人や若手が率先して手を挙げて欲しい…。

 

③現場レベル、かつ、ある程度能力を必要とする業務
例:急遽職員が休みになり予定を調整しなければならない、急遽新患評価を依頼された、急遽カンファレンスに誰かが出なければならなくなった…など

新人・若手が対応するにはややハードルが高いが、管理職が出るまでもないような業務といえる。
これらの業務に対して、5年目以上の職員が「僕がやります」「私が行きます」と率先して手を挙げてくれると、それはもう管理職としてはたまらなく嬉しい。評価は爆上がり。何十単位臨床をまわるより喜ばれること間違いなし。
仮に結果的にその対応に失敗しようが「率先して手を挙げてくれた」という事実は消えず、「あ、この職員は自分だけでなく組織がうまくまわるように考えてくれているんだな」とその姿勢は高く評価される。

このようにイレギュラーなことが起こったときに率先してやる姿勢をみせることで上司から気に入られるだろう。

 

組織の方針には従う姿勢

上司に気に入られるための姿勢の2つ目。次に大事なこととして、「組織の方針には原則従う」という姿勢である。

当たり前のこと過ぎるがこれの大事さを認識していない職員が多い。

自分の考えと違ったとき、不満批判を態度としてあからさまに出してしまう職員が多い。上司に気に入られる入られないという視点だけで見るとこれは明らかにマイナス。当然ながら上司は従順な職員を好む。

ん?そんなことは分かっている、それでもルールや手順を変えたいから声を上げているだけだ、リスクを承知した上でルールが変わることを期待して声を上げているんだ、何だ?一般職員は業務改善を提案してはいけないのか、という思いになった方、少し落ち着こう。

ここで言いたいのはやり方の問題だ。

不満や批判は大いに結構だし仕事について真面目に考えているからこそ湧き出るものである。
ただしそれを伝えるときはあくまでも「建設的」に伝えるべきである。その上で一般職員が言える文言の限界は「検討をお願いします」だ。
間違っても「今すぐ変えるべき!」「こうあるべき!」と感情的に言わないことだ。
つまり、どれだけ不満や批判を繰り広げても、最後には「それでも組織にいる以上、上司が決断したことには従います」という姿勢を見せることが肝心なのである。

ピラミッド組織である以上、どこまで行ってもルールや決まり事を決めるのは上司で、部下がどれだけ強い口調で言っても上司が「変えるべき」と思わない以上変わらない。ルールを変えることが目的ならば建設的に問題点を指摘したうえで、上司の機嫌を取りながらお願いするのがセオリー。

また、本記事の主旨で言うなら、そう伝えることで「あ、こいつはしっかりと自分の立場が分かっているな」と印象付けることができる。

自分の立場を分かった上で、業務の問題点を建設的に指摘し、さらに現実的な対案を出してこようもんならそれはもう抱きしめてフォーリンラブである。

ピラミッド型の組織運営において基本中の基本「部下は上司の言うことを聞く」の大事さを改めて強調しておく。

 

謙虚さ

上司に気に入られる姿勢の3つ目、「謙虚さ」

2つ目とはまた違った視点で、業務改善や上司との関係だけでなくどんな場面においても謙虚でいる職員は気に入られやすい。

日本人は能力に対して態度が少し下回っている人間を好む。

例えば、ドラゴンボールのスカウターがあって仕事の能力を100点満点で測定できたとしよう。

Aさんは能力が70だが普段の態度はあたかも80のように振る舞う。
例:「〇〇さん、昨日私が代行リハしたから痛み減ってると思うわよ。」「家族さんから信頼得てるから多分大丈夫よ。」

Bさんは能力が60だが普段の態度は50のうように振る舞う。
例:「〇〇さん、申し送られた通り代行リハしましたが何かおっしゃっていたらまた教えてください。」「家族さんにどう思われているかわからないので少し不安です…。」

このとき、単純に仕事の能力で見た時にはAさんの方が仕事ができるのだが、上司に気に入られるのは間違いなくBさんである。Aさんはいくら仕事ができても「イタいやつ」認定され裏で女子軍団に陰口を叩かれる。

冒頭でも言った通り、日本では基本的に自分の能力より少し下目の態度でいる方が気に入られやすい。
要はいくら仕事が出来ても「勘違いスタッフ」は嫌われるという訳だ。
上司の評価も同じ。職場で気に入られたいならば謙虚にいることである。

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まとめ

さて、上司に気に入られる理学療法士の態度や姿勢について、

  1. 仕事への情熱
  2. 組織の方針には従う姿勢
  3. 謙虚さ

の3つを紹介した。

上司に気に入られるため、そして出世するためには闇雲に仕事に励んでいても成果は出ない。

上司がどんな職員を求めているか知っておく必要がある。

ぜひ前回の記事(上司に気に入られる理学療法士の条件とは1(能力))と合わせて参考にして下さい。

この記事を書いた人
卵屋

ブログ管理人、投稿者。
おっさん。回復期病棟で働く理学療法士。

普段から仕事や日常の出来事について熱く語り合っているおっさん達で「せっかくだから自分たちの考えを世の中に発信していこうぜ」とブログをはじめました。
おっさん達の発信が誰かの役に立てば幸いです。
よろしくお願いします。

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