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名無しのPT3

全理学療法士向け

読みもの⑥「善意の悪党」

夕暮れのリハビリテーション室。窓から差し込む斜光がプラットフォームの上の埃をキラキラと躍らせている。その穏やかな風景とは裏腹に、私の耳には隣のベッドからなんとも形容しがたい「もどかしい会話」が流れ込んできていた。「いいか河野、もっとこう……...
全理学療法士向け

読みもの⑤「リハビリ拒否患者」

「回復期」という言葉は響きがいい。失われた機能を取り戻し、自宅という名の戦場へ戻るための準備期間。そこには、進歩という名の階段を一段ずつ上る輝かしい物語が用意されているはずだった。だが現実はそう甘くない。 私の目の前にいる鈴木さんは、その階...
全理学療法士向け

読みもの④「白衣を着た便利屋」

病院という場所は巨大な客船のようなものだ。船長は医師、一等航海士は看護師。我々理学療法士は、さしずめ機関室で汗をかく裏方といったところか。だが、この船はどうもおかしい。目的地である「退院」という港が見えてきているのに、肝心の操舵室に誰もいな...
全理学療法士向け

読みもの➂「白衣の天使との密約」

理学療法士が看護師とうまくやるコツ病院という組織において、看護師は「生活」を守り、理学療法士は「変化」を促す。この構造的なズレが往々にして摩擦を生む。まず、あなたたちが大学や専門学校で教わった「チーム医療」という美しい言葉を一度ゴミ箱に捨て...
全理学療法士向け

読みもの②「昔の実習」

理学療法界隈を歩けば、決まって耳にする念仏がある。「昔の実習は厳しかった」というアレだ。生き証人としてその地獄を闊歩した老兵もいれば、令和のホワイトな養成課程で育った若手は「どうせ年寄りの盛った話だろう」と冷めた視線を送っている。果たしてあ...
全理学療法士向け

読みもの①「苦手な患者」

白い巨塔の末端で、私たち理学療法士は「動かない身体」を相手に格闘している。だが正直に言おう。本当に格闘しているのは肉体ではなくその後ろに潜んでいる「人間」そのものだ。医者がメスを振るい、薬剤師が化学式を調合するように、私たちは「運動」という...
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