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理学療法士を辞めて思うこと

全理学療法士向け
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こんにちは。ゲストの名無しです。
縁があり、記事を書かせていただく事になりました。
まめたの記事の更新を楽しみにしていた読者様ごめんなさい!

さて、本題です。
理学療法士の仕事、どう思いますか?
理学療法士になって正解でしたか?後悔していますか?
このまま定年まで続けますか?すでに辞めたいですか?

私の個人的な事情は誰も興味ないと思うので、割愛させていただきますが、理学療法士を辞めて数年が経ちました。
今回は、元理学療法士の私が、この仕事の「魅力」と「残念な点」について、普段本音で言いにくいリアルな話を中心に書きたいと思います。

大前提として、私は「そんなに勉強しない理学療法士」でした。今は別の仕事をしています。
この記事の内容に、共感できない人もたくさんいると思いますが、こんな考えで理学療法士をしている輩もいるんだな〜位で読んでいただければ・・・と、思います。

患者さんの為に…✨とか、そんなキレイな話はしないので、ご注意を。

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理学療法士という仕事の「魅力」について

  • 安定した収入が得られる
  • 選ばなければ、仕事には困らない
  • 夜勤もなく、規則正しい生活が送れる
  • 世間体が良い
  • 同業種の結婚相手が見つけやすい
  • 仕事に慣れてしまえば、適当にこなせる(小声)

一番の魅力は「安定」

やはり、一番の魅力は「安定」の一言だと思います。
資格さえ取ってしまえば、それなりの人生は約束されたものです。
夜勤もなく、世の中と足並み揃えた生活も送れます。
選ばなければ、仕事には困りません。私自信、今は別の仕事をしていますが、もしこの仕事が無理になっても理学療法士に戻ればいいや。と、保険のように思っています。

あと、仕事を変えて感じるのは、職業を聞かれた時「理学療法士」と答えていた時の方が反応は良かったです。
「よく知らないけど、すごそうな仕事」と思われがちです。
ここだけの話、住宅ローンも多少は通りやすいようです。
今は、「元理学療法士」というだけで謎の信頼が得られます

国家資格素晴らしいです。

理学療法士の結婚事情

同業種の結婚相手が見つかりやすいのも魅力の一つです。
私のまわりでも、セラピスト等の同業種と結婚している人が圧倒的に多く感じます。
ちなみに、私の結婚相手も同業種です。

理学療法士になるだけあって、生活に安定を求めている人が多いと思います。
経済面で苦労をするのが目に見えている人を、わざわざ結婚相手に選ぶ人は少ないのではないでしょうか。
20代の結婚適齢期…同僚は安定収入の医療従事者達、職場の飲み会で仲良くなって…、看護師の友人を紹介してもらって…、出会いは色々あると思います。
学生時代からのお付き合いで結婚するカップルや、男性なら看護師と結婚する人も多いです。
安定した収入があるので、結婚年齢も低い気がします。

ただし!!女性の理学療法士は早いうちに相手を確保しておかないと、職場で見つけるのは厳しくなってくるかもしれません。
男性理学療法士は結婚が早い人が多いですし、恋のライバルには看護師がいます。

仕事に慣れてしまえば…

あと、これは大きな声で言えませんが…
仕事に慣れてしまえば、適当にこなせます。
この話は色々書いてしまうと、真面目に理学療法士をしている彼らに怒られてしまうので、この辺で…。

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理学療法士という仕事の「残念な点」について

  • 資格取得に時間もお金もかかる
  • 給料は悪くもないが、良くもない
  • 頑張っても、頑張らなくても給料は変わらない
  • 勉強しないといけない空気がある
  • 一度決めた進路をそう簡単には変更できない

他にも色々思いつくのですが、ひとまずこれくらいで…

資格取得に時間もお金もかかる

資格取得にお金も時間も、まぁまぁかかります
もちろん、高卒からストレートで資格を取得して、一生この仕事を続けていくのであれば、最終的にはコスパの良い資格だとは思います。
しかし、途中で学校を辞めてしまったり、理学療法士として働かなくなったりする事もあるので、人によりけりな部分はあります。

理学療法士の家計事情

給料は悪くは無いけど、よくもありません。
初任給はそこそこだと思いますが、あまり昇給しません。
医療保険や介護保険の点数が大幅にアップしない限り、状況は変わらないと思います。
おっさんになるにつれて、他業種に追い抜かされていきます。涙

現実的な話、男性理学療法士が家庭を持つ場合、1馬力ではキツイと思います。
もちろん普通に生活はできますが、余裕ある生活を送ろうと思えば、共働きは必須です。
逆に妻が理学療法士の資格を持っているのは、夫にとっては心強いのではないでしょうか?
お互いそれなりの給料があるので、2馬力ならそこそこ余裕のある生活が送れます。
パートとして働いても無資格に比べれば待遇はよく、仕事も探しやすいのではないかと思います。
(男は仕事・女は家庭という、古い考え前提ですが…。)

庭付きマイホームにピカピカの新車、専業主婦の奥さんに3人の子供。とか、夢のまた夢です。
働いてくれる奥さんを探しましょう。

頑張っても給料に反映されにくい

一生懸命勉強している理学療法士と、適当に働いている理学療法士の給料が変わらないというのは、頑張るモチベーションを上げにくい要因だと思います。
社会人にとって働くモチベーションUPにお金は重要な要素ですよね?
当たり前ですが、数万円の勉強会に参加して、スキルアップしても給料は増えません
学生指導をして業務量が増えても、学会で発表しても、認○理学療法士をとっても、勉強会を開催しても、本や勉強会にいくら課金しても、手当は出ないし、給料も上がらない…。なんだかな〜と思います。

もちろん、頑張れば職場での評価が上がり、結果的に給料UPにつながる事もありますが、皆が皆そうなるとは限りません。
一般企業のように資格を取ったら手当が付くとかだったら、もっと頑張っていたかもしれません。

勉強しないといけない空気がある

この業界、勉強してる人が正義!という暗黙の了解があります。
逆に勉強しない人は、落ちこぼれ扱いを受けます。仕事はちゃんとしていても問答無用です。

新卒の頃は、上司の目を気にして無理やり勉強していました。
勉強会に参加したり、本を買って勉強したりもしましたが、いまいちどの分野も興味を持てず、とても苦痛でした・・・。
有名な先生の講義、謎の手技の講習会、○○協会の教育プログラム的なやつ、色々行きました。
残念ながら、飲み会数回分のお金を出して参加する勉強会に、満足した事はなかったです。
善意で誘われる勉強会…。気持ちを振り絞って行っていました。
(誘われないと行かないので、感謝もしていますが。)

業務時間外に開催される勉強会。(強制・残業代なし)
聞いてもないのに、持論を解説してくる先輩。
裏でお互いの治療にケチをつけ合う同僚。
自分もできてもないのに、後輩や学生には細かい事を指摘する学生指導者。

・・・ごめんなさい。これくらいにしておきます・・・。

理学療法士になると、こんな環境に身を置くことになります。
マウントを取られないようにするには、自分も勉強し続ける覚悟が必要です。

 

こんな事を書いていると、勉強しないなんて給料泥棒!!と言われてしまいそうなので、
言い訳をさせていただくと、目の前の患者さんの為には、しっかり仕事はしたつもりです。

しかしながら、自分のスキルアップの為のモチベーションは全然出ませんでした。
だって、お金がもらえないもん。
経験を積めば勉強しなくても、それなりに仕事がこなせてしまうし…。(小声)
この仕事の良いところでもあり、悪いところでもあるように思います…。

高校生の頃の判断がその後の人生を決めてしまう事もある

私は高校3年生の時に理学療法士を志して、そのまま現役で卒業・就職して今にいたります。
高校生の頃なんて、社会に出た後の事とか何も分からないですよね。
理学療法士の仕事内容なんて、よく分からないまま学生になりました。
給料まぁまぁよくて、看護師より楽そう。「先生」と呼ばれるのカッコいい!!!とかいう動機だったような気がします。
そのまま卒業し臨床に出ましたが、ずっと理学療法士にのめり込めないまま、退職しました。

理学療法士でいる限り、どっぷり理学療法漬けの毎日です。職場を変えても理学療法士です。
それを理解した上で、進路を決めたかというと、答えは「いいえ」です。
高校3年生の理学療法士を志した若き日の私、簡単に降りる事のできないレールに乗った事に気づいていましたか?覚悟して願書を出しましたか??

中には、「自分の天職は理学療法士じゃない!」と気付き、他の仕事に転職する人もいます。
しかし、ずっと理学療法しか勉強してこなかった理学療法士にとって、他の仕事への転職はすごくエネルギーが必要な事です。理学療法士を続けた方が、楽でコスパも良いですしね。
高い学費、理学療法に注いだ時間を捨てて、ゼロから別の仕事にチャレンジする気力のある人は一握りではないでしょうか?
かつての私のように、モヤモヤしながら理学療法士を続けている人は、きっとたくさんいると思います。

 

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まとめ

理学療法士という仕事の「魅力」と「残念な点」について、挙げてみました。
残念な点が多いので、理学療法士批判かと思われてしまいそうですが、そんな事はありません。
なんだかんだ理学療法士を長年続けてこれたのは、楽しいと思える事もたくさんあったからです。

スキルアップのための勉強が苦にならず、理学療法士の仕事が楽しめている
暗黙の了解に負けずに、お金を稼ぐ手段として割り切って理学療法士をしている人
こういう人達には、良い仕事だと言えるのではないでしょうか。

理学療法士としてのスキルアップのための勉強が苦痛…。
日々の業務にやりがいを感じない…。
という思いがある人は、理学療法士が向いてなかったのかもしれませんね。
現状を変えたいのであれば、切り替えて頑張るか、お金の為と割り切るか、すっぱり辞めるかです。

上司がうざい!残業が多い!同僚が仕事しない!給料が低い!
とかは、どんな仕事でもあるあるなので、頑張りましょう。

 

最後に

理学療法士の仕事が好きで、理学療法士を続けているこのブログのおっさん達が羨ましく感じる時もあります。
彼らは頑張っている理学療法士です。(宣伝じゃないですよ)
私も彼らと同じだったら、5人目のおっさんになっていたかもしれません。

理学療法士は素晴らしい仕事ですが、私には向いていなかったのだと思います。
理学療法士になった事、理学療法士を辞めた事に後悔はありません。
このブログのおっさん達と出会い、今の自分があるのは理学療法士になったお陰です。
もし進路を決める時に戻れるなら、覚悟を決めてまた理学療法士を選ぶと思います。多分…。

 

しっかり理学療法士を頑張っているブログに、こんな記事を投下してしまい、申し訳ありません。
このブログの読者様も頑張っている理学療法士だと思います。
こんな考えの理学療法士も中にはいると思って、指導する際はご注意下さい。
ぜひ、その労力を頑張っている貴方自信や後輩に注いであげて下さい。

頑張る理学療法士に幸あれ。

この記事を書いた人
名無しのPT

ゲスト枠

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おっさん理学療法士はこう考える

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