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管理職として求められる力 ~管理職はマネージャーなのかリーダーなのか~

管理職向け
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なめろうです。

 

30代にもなってくると、何かしらの管理職(部長、主任、リーダーなど)に就いている理学療法士は増えてきます。

 

今回のタイトルである「管理職はマネージャーなのかリーダーなのか」について、管理職をしている理学療法士に問うた場合、明快な答えを持っている方はどれだけいてるでしょうか。

先に私自身の結論を言います。

「管理者はマネージャーでもあり、リーダーでもある」です。

 

管理職としての1つの行動がマネージャー的要素とリーダー的要素が重複することがあり、そこを無理に分ける必要性はあまりないというのが私の考えです。

ただ、世で言われているマネージャーやリーダーというものを理解した上で、管理者としての役割を果たすことは大事だと考えているので、そのあたりを踏まえて、管理者として求められる力について書いていきます。

 

 

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マネージャーとリーダーの違い

まずは、“マネージャー”“リーダー”が何なのか、整理していきましょう。

マネージャーの役割・・・

チームや組織の目標を達成するために、チームや組織全体を管理し、具体的な指示を行う役割

 

リーダーの役割・・・

チームや組織の目標を達成するために、全体の方向性を示し、チーム員同士を結束させ、目標達成の実現可能性を高める役割

 

リーダーが大きな方向性を示してチームや組織を牽引していき、マネージャーはその方向性にチーム員が具体的に行動できるように関わっていくという理解でいます。

 

次は、マネージャー、リーダーの役割を頭に入れつつ、“管理職として求められる力”が何なのかを書いていきます。

 

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マネージャーであり、リーダーである管理者に求められる力

問題・課題把握力

管轄しているチームや組織内で起こっている様々な問題点や予想される懸念点、克服すべき課題を把握する力

この力がないと、管理職として何をしたらいいかわからず、ただただ、なんとなしに役職の会議に出たり、機械的にシフト調整するなど、“管理職風”な働きしかできません。

 

決断・実行力

いくら問題や課題を適切に把握してても、そこに対して「〇〇をやろう!」と決断し、それを実行しないと、問題解決や課題克服することができないですよね。

管理職としての決断や実行は正解がないので、反対意見も出てくるし、「本当にこれでよかったんだろうか」と後ろ向きに気持ちにもなります。ただ、そこから逃げていると、いつのまにか組織内で“無能な管理者”のレッテルが貼られることもあります。

あと、決断・実行力において大事なのが、“一貫性”です。

一貫性に欠ける決断・実行を続けると、はじめは好意的だったチーム員も離れていくこともあります。

一貫性があると、はじめは反対意見の多かったチーム員が「この人の言動を理解、納得できるようになってきた」と好転することもあります。

牽引力

“Theリーダー”的な力です。

チーム員から信頼され、チーム員が前向きに仕事できるようにすることで、目標達成にも近づきますし、チーム力は向上します。

牽引すると聞くと、グイグイ引っ張っていく人物を想像する人もいるかもしれませんが、様々な牽引力の出し方はあります。

  • 多くを語らず背中で見せる
  • 強い言葉でチーム員を鼓舞する
  • チーム員とコミュニケーションを多くとりながらすすめていく

その管理職のキャラクターに合った牽引力があるので、自分はどういった牽引をするのが良いか考えておくことは大事です。

臨床力

これは、牽引力にも影響するところですが、チーム員は管理職に対して「理学療法士として能力はあるのか」という見方を多かれ少なかれしています。

管理職としての働きがある程度有能だったとしても、理学療法士としてレベルが低いと思われたら、ガバナンスが効かなくなることもあります。

ただ、臨床力があれば、それでオッケーということでもありません。

理学療法士として勉強熱心で教育も積極的にしていて管理職に抜擢された人が、管理職としては活躍できないことはあります。「名選手、名監督にあらず」というやつですね。

 

コンプライアンス力

最近、よく耳にする“コンプライアンス”。まずは言葉の整理から

コンプライアンス・・・

法令遵守。法令遵守だけでなく、社内規則や倫理観、公序良俗などの社会的な規範に従い、公正・公平に業務をおこなうこと。

“コンプライアンス力”という言葉はありませんが、上記のコンプライアンスを理解・遂行する力と捉えてもらえたらと思います。

理学療法士という特性なのか、この部分を軽視している人は多いように感じますが、このコンプライアンスを軽視しているような管理職は、チーム員からの信頼を失わないにしても、組織運営上マイナスになります。

偏見ですが、「臨床、臨床」と言っている人ほど、軽視したり、理解・遂行できないような印象を受けます。コンプラインス力がないことを、臨床力を振りかざしてごまかしているように感じることもあります。

我々のほとんどは、医療保険、介護保険法という法律の中で、公的に70~100%割引で理学療法を提供できる環境下で働いているので、そういった意味でもコンプライアンス力は管理職として大事です。

 

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まとめ

今回の“管理職に求められる力”については、「管理者はマネージャーでもあり、リーダーでもある」という考えをベースに書いていきました。

管理職は総じて“バランス”を求められます。

今回紹介したどの力も、ある程度の水準(感覚的には60点以上)が必要となりますが、逆の捉え方をすると、どれかの力が100点でなくても管理職として良いパフォーマンスができます。

 

話は変わりますが、管理職になりたくない人が増えてきているとニュースで見ました。

なりたくない理由の1つに「責任が増える」ことがあるそうです。

確かに責任が増えると負担になりますが、管理職である自身のパフォーマンスによって、チーム員が活躍したり組織が発展していくことは、1理学療法士では経験できない“やりがい”になり得ます。

管理職になった理学療法士が、管理職として求められる力をその人なりに発揮し、その人が管理職としての“やりがい”を感じる。

そんな管理職が増えると良いなと思いますね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

この記事を書いた人
なめろう

バランス重視のサラリーマンPT
訪問看護ステーション勤務

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おっさん理学療法士はこう考える

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