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理学療法士同士の結婚について考える2(デメリット)

全理学療法士向け
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こんばんは卵屋です。

前回、理学療法士同士の結婚のメリットについて考えた。
理学療法士同士の結婚について考える1(メリット)

今回は主にデメリットについて考えてみる。

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デメリット

仕事の話で喧嘩になる

これは夫婦間のトラブルで最もよく聞く話。

夫婦の関係性やお互いの性格にもよるが、仕事の話、とりわけ理学療法自体の話は少し慎重にならないとすぐに喧嘩になる。

理学療法士という人種は良くも悪くも負けず嫌いが多い。プライドが高い。人の話を聞かない。足が臭い。言いすぎたごめん。

そんな理学療法士同士の会話。普段なんでもない会話は仲良くしていても、いざ、臨床の話になると急にスイッチが入る。

「…ってことがあって自分はこう考えてるんだけど。」
「え、でもそれってこうじゃない?」
「いや、そこをそういうのは変な話じゃない?」
「でもそれって…。」
「…」
「…」
「なんだ、俺は実際に関わっているんだ、何もわからないくせに口を挟むな!」
「何よ、あなたが相談してきたんじゃない!」
「説明してない色んなことがあるからそう単純な話じゃないんだよ!」
「だったらその説明が出来ていないあなたの話し方が悪いんじゃない!」
「あー!もう離婚だ!」
「こっちこそ離婚よ!」

と離婚する夫婦が後を絶たないらしい。

日本の離婚率の高さは理学療法士夫婦が原因と言っても過言ではない。

なぜこんなことになるのか。こうなるのにはいくつか条件がある。

 

1.聞き手が「相談」か「愚痴」かの分別がついていない

夫婦間で仕事の話をするとき、99%は愚痴である。

会話の形式上、質問や相談であっても、それはもう答えが決まっていてその答えに向かって話がすすんで欲しいだけなのである。

つまりただただ共感して欲しいだけということを認識する必要がある。

「師長から嫌なこと言われてね~」
「〇〇先輩にまた嫌み言われたわ。」

など仕事のストレスをぶつけたい愚痴には、

「ほんとどうしようもない師長ね。」
「うわ、何それ腹立つ~」

で返しとしては十分である。というよりそれがベストアンサーである。

一方、

「…なことがあって、自分でもどうすればいいか分からないんだ。」
「…の場合、僕はこうすべきだと思うんだけどどう思う?」

などは注意が必要だ。

一見、意見を求められていたり相談されているように感じるかもしれないが、高度な引っかけ問題だ。ここで理学療法士としての自分の考えをストレートに言うと、もしパートナーと反対意見だった場合、冒頭のように離婚することになる。

ここは理学療法士としてではなくパートナーとして会話に参加することをおすすめする。つまり理学療法士としての自分の考えはさておき、相手がどういって欲しいのかを見極めることに徹するのである。

「え、まわりはなんて言ってるの?」

といった質問で相手がどう言って欲しいかを探ったり、

「今話を聞いている分には全然間違ってないと思うけどな~」

ととりあえず味方になる姿勢を見せたりと、パートナーに寄り添うことが大事だ。

 

自分の考えていることを正直に言えないなんて、そんな人とはそもそも結婚なんてしてないわ!

パートナーの機嫌をとるためにウソをつくなんてその方がストレスが溜まって離婚するわ!

と、世の理学療法士夫婦からたくさんクレームが来そうな内容だがまあまあ落ち着いて。

全てが全てこうあるかというともちろんそんなことはない。

次にあげる条件が当てはまっている場合はやはり上記を実践した方がよいだろう。逆に次の条件に当てはまらない場合は一方は理学療法士として思っていることをそのまま伝えても問題にはならない。

さて、その条件とは。

 

2.理学療法士としてのパワーバランスの不均衡

これはどういうことか。

理学療法士の出会いで言えば養成校の友人同士(もしくは先輩・後輩)で結婚した場合や、職場の同僚同士(もしくは先輩・後輩)で結婚した場合などが主だと思う。

そしてその場合、結婚するまでの関係性で理学療法士としてのパワーバランスに偏りが出ていることが一般的だ。

AさんとBさんは元々Aさんの方が優秀で(もしくは先輩で)、BさんはAさんに勉強を教えてもらったり仕事の悩みを相談する関係だった、など結婚前から理学療法士として一方が上、一方が下の関係性が出来ていた場合、結婚した後も理学療法士としてのパワーバランスはそのまま継続することになる。

その場合、Bさんからの相談や愚痴に対してAさんからのストレートな意見は素直に受け入れられやすいが、Aさんからの相談(と称した愚痴)にBさんが自分の考え(Aさんと反対の意見)を言ってしまうとすぐに喧嘩になる。

なぜならAさんは理学療法士として自分が上だと思っているから。そもそもAさんは相談などしていない。愚痴を聞いて欲しいだけなのだから。

整理すると、仕事の相談や愚痴に対して(理学療法士として上である)Aさんがストレートに自分の考えを言うのは大きな問題にはならないが、(理学療法士として下である)Bさんが話をするときは1.で書いたような配慮が必要だ。あるいは(稀ではあるが)パワーバランスが対等なまま結婚したケースなどはお互い注意が必要だ。

上だとか下だとか人を位付けるなんてよくない!なんて意見も出るかもしれないが、あくまでも当事者たちの心の中だけの話で、先ほどのAさんとBさんが実際に理学療法士としてどちらが優秀かは分かったもんじゃない。

さらに注意が必要なのは上記はあくまでも「理学療法士としての」パワーバランスであって、普段の「夫婦としての」パワーバランスとは別であるという点である。

家事、育児、お金の管理、家庭の方針決定など夫婦間でのパワーバランスが理学療法士(仕事)としてのパワーバランスと逆転している現象は往々にしてある。

が、そんな中でも、仕事の話をするときは「理学療法士としての」パワーバランスが優先されることを知っておくとよいだろう。

なんとなく夫婦の力関係が自分の方が上だからと、そのノリで仕事の話や理学療法の話をすると、離婚する。明日離婚する。

世の理学療法士カップルは「理学療法士としてのパワーバランス」というものを十分意識して会話するように心がけて欲しい。

 

以上、理学療法士同士が結婚した場合、仕事の話で喧嘩になるという点がデメリットの一つとして挙げられる。

 

どの職場にも知り合いがいる

これもデメリットとして捉えるか微妙な話だが、なんだかんだ理学療法士の世界は狭い。今でこそ養成校が増え、そうとも言い切れなくなったが、とはいえ「友人の知り合い」「知り合いの知り合い」レベルの繋がりはたくさんある(働く地域にもよると思うが)。

例えば、パートナーの働く職場には自分が通った学校の卒業生が必ずといっていいほどいる(同級生、先輩、後輩を含めるとかなりの確率)。

お互い転職していると以前働いていた職場の同僚やその知り合いといった具合でどんどん自分やパートナーを知っている人は増えていく。

何度も言うが理学療法士の世界は狭い。

つまり、パートナーには見せていない昔の自分を知られることになるし、あるいはパートナーが自分には見せていない昔のパートナーの情報が嫌でも入ってくる

別にやましいことなんて何一つないから過去の自分やその他の情報を知られても何も問題もない、という私のような人間にとっては何一つデメリットに感じないかもしれないが(ガッハッハ)、人間一つや二つ、生きている上で何かしら恥ずかしい経験をしているもので、理学療法士同士の結婚はパートナーにそれらを知られるリスクが他よりも高いという意味でデメリットとして挙げておこう。

 

共働き必須

前回の記事で「世帯収入が高い」ということをメリットとして挙げた。

それと真逆のような話だが、なんだかんだ理学療法士の給料は安い

病院や施設に勤め理学療法士としてサラリーマンをやる以上、夫婦「共働き」は必須である。

「専業主婦(主夫)」などという夢のまた夢のような話は諦めてください。

20年、30年前に理学療法士になった人と結婚するのであれば、元々給料が良かったことや今は管理職になっている可能性が高いことなどからもしかすると専業主婦(主夫)として生活する道もあるのかもしれないが、これから結婚を考えている理学療法士さんたちは、諦めてください。あなたたちは夫婦共働きです。それを前提で結婚を考えてください。

専業主婦(主夫)を夢見ている理学療法士からすると、理学療法士同士の結婚は、給料が安く「共働き必須」といデメリットを覚悟すべきである。

 

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まとめ

今回は、理学療法士同士が結婚した場合のデメリットについて考えてみた。

  1. 仕事の話で喧嘩になる
  2. どの職場にも知り合いがいる
  3. 共働き必須

の3つをデメリットとして挙げた。

う~む、正直、無理やりひねり出した感が否めない。他にデメリットがあれば教えて欲しい。

さて、最後にこれらのメリット・デメリットを踏まえて、理学療法士同士の結婚はアリかナシか私の考えを記しておく。

理学療法士同士の結婚は…

アリ

ありがとうございました。

この記事を書いた人
卵屋

ブログ管理人、投稿者。
おっさん。回復期病棟で働く理学療法士。

普段から仕事や日常の出来事について熱く語り合っているおっさん達で「せっかくだから自分たちの考えを世の中に発信していこうぜ」とブログをはじめました。
おっさん達の発信が誰かの役に立てば幸いです。
よろしくお願いします。

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おっさん理学療法士はこう考える

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